【ウルトラサンムーンS14 2000達成構築】アシレーヌ入り積み+詰ませサイクル
皆さんはじめまして、ましゅーと申します。
この度、7世代からポケモン対戦及び厳選を始めて初のレート2000を達成しましたので構築記事を書くことにしました。
サンムーン環境では専用zの高火力が受かりづらく、かなりの活躍を見せていたアシレーヌですが、USUMに入ってからは同じ複合タイプのカプ・レヒレにトップメタの地位を譲ったり、カビゴンなどの数値受けポケモンが増えたため次第に使用率を下げてしまいました。
それでもアシレーヌ入り構築を使い続けた理由としては、単なる"愛"に他なりません。何度も他の水ポケモンを使いたい衝動に駆られましたが、ようやくシーズン14にしてこのポケモンとレート2000に行くことができて本当に良かったです。
〈構築経緯〉
まずは7世代で使いたい嫁ポケモン、アシレーヌを採用。
次にメガ枠を考え、アシレーヌとの相性補完に優れたメガリザードンXが良いと思い鬼羽型で使いました。
マンダガルドや、バナ軸をはじめとした受け回しのサイクルパーティに勝てるように特殊受けを兼ねた竜舞バンギラス、マンダ対策と崩しができる毒羽サンダー、受けルや初手に出てきやすいポケモンに刺さるカミツルギ(後述)、舞ったマンダにも対処できて読まれることが少ないスカーフアーゴヨンを入れて、パーティが完成しました。
長くなりましたが、構築の紹介をいたします。
(以下常体)
アシレーヌ@アシレーヌZ
実数値(努力値):172(132)-×-120(204)-181(148)-138(16)-81(8)
控えめ 激流
技:うたかたのアリア ムーンフォース みがわり アクアジェット
B振り控えめアシレーヌの調整←調整は基本的にこちらの記事を参考にさせていただきました。(無断転載すみません、ご指摘があればすぐに削除します。)
この構築の嫁枠で、乱数を使わずに色違いメス個体として生まれた奇跡の1体。
このポケモンは割と初手に出しやすく、ゲッコウガ入りの水の通りがいい相手にはよく出した。
しかしこのポケモンは現環境でなかなか活躍させることが難しく、数えきれないほど何度も役割破壊技(主にゲコの草Z)で死んでいった。
それでもB振りアシレーヌの対面性能は侮れるものではなく、特化メガクチートのじゃれつくを耐えるほかAに振ってない一致ダストシュートを耐えてアリアで飛ばしたり、メガミミロップの猫+恩返しを耐えたりもした。
持ち物は何度も迷走し、イバンの実や混乱実を持たせていた時期もあった。(HPが4nなのはイバン調整の名残。今度4n+1調整に戻しておこうと思う)
身代わりを採用することで、無理矢理HPを激流圏内に押し込んでZを打つこともできて強かった。ギルガルドにもそこそこ有利を取れる。
なお、Cにあまり振ってないのでメガマンダはムンフォで落とせない。可愛いから許す
選出率は5位。
リザードン@リザードナイトX
実数値(努力値):メガ前 181(220)-108(28)-99(4)-×-106(4)-167(252) メガ後 181-154-132-×-106-167
陽気 かたいツメ(メガ後)
技:フレアドライブ 地震 鬼火 羽休め
調整意図
・CSコケコの10万Z+10万を98%耐え
・メガシンカ前でも特化ミミッキュのゴーストZ耐え
・H252ガルドをフレドラで高乱数1発
・素早さ最速
この構築における唯一のメガシンカ枠にしてMVP。
初めは竜舞地震型で使っていたが、あまりにもミミッキュやランドロスといった物理アタッカーを舐めてしまっているため鬼羽型に変更。
現環境における鬼羽リザの刺さりは尋常でなく、ほぼ読まれることなく後出しランドや対面からZを打ってくるミミッキュ、意地っ張りの準速が多いマンダに鬼火が通った。
また、竜舞型だと地震が読まれることが度々あったがこの型だとその心配がなく、リザ+アーゴヨンの並びをみて出てくるヒードランを分からせることができたりもした。
メガメタグロスも今の環境ではほぼ意地しかいない(ように思う)ので上からフレドラが打てた。鬼火はほとんど外さなかった。さすがはポケモン界の主人公といったところか。
選出率は1位。
カミツルギ@カクトウZ
実数値(努力値):134-233(252)-152(4)-×-51-177(252)
陽気 ビーストブースト
技:リーフブレード はたきおとす せいなるつるぎ 剣の舞
第2のMVP。低速~中速サイクルに対する崩し性能が半端なく、何度もこのポケモン1体で3タテできた。
格闘Zを持たせることで、環境に多いノーマルタイプを(ポリ2に関してはポリクチミミガッサのHCポリ2に限り)ランク補正なしでもほぼワンパンできる他 後出しされやすいメガクチートやテッカグヤ、リザXを+1格闘Zで飛ばせるなど非常に抜き範囲が広がった。
実際、受けルの場合はラッキー、スタンパの場合はカビゴンといったポケモンが私の構築に刺さっていると思い初手から出してくることが多く、いまの環境ではラッキーのカウンターや火炎放射、カビゴンの炎のパンチといった技の所持率が上がってきておりよく突っ張ってきてくれてZでイージーウィンを図ることができた。
ガルランドゲッコウガ相手には基本的に初手ガルーラに初手Zが通るかどうかのゲームを仕掛けていた(ただし4割くらいはガルドに下げられた)。
B種族値が高いため、メガマンダやメガルカリオを除く対物理アタッカーとの打ち合いではなかなかに心強かった。陽気アムハングロスは勘弁
聖なる剣の能力ランク無視は強力で、オニゴーリに対抗することができた。(Sさえ上がらなければ…)
はたきおとすはガルドや後出しゲンガーへの打点となるほか色んなポケモンに通りがよく重宝した。襷ミミッキュの皮を破りつつ襷を落とせる点も◎。
カミツルギミラーにも強く、ほとんど同速を勝ってくれた。本当に強いので是非とも皆さんに一度は使っていただきたい。なぜ使用率が30位まで落ちているのか分からないくらいである。マンダの起点にされるのが主な弱点か。
選出率は2位。
バンギラス@フィラのみ
実数値(努力値):189(108)-172(144)-131(4)-×-121(4)-123(244)
陽気 すなおこし
技:ストーンエッジ みがわり 竜の舞 かみくだく
調整意図
・H:4n+1
・S:1舞で最速115族抜き
・A:余り
メガでもZでもない竜舞バンギ。このポケモンの持ち物と型は散々悩んだ。
元々は全体的にきついアーゴヨンやメガゲンガーのストッパーとなれる追い討ち持ちのチョッキ型で使っていたが、バナサイクルやマンダ絡みの並びに強く出ることができるこの型に落ち着いた。
鬼羽リザと同時選出することがほとんどで、リザで鬼火を撒きこのポケモンで積む展開を作ってゲームメイキングしていた。
身代わりを採用しているので、受け手段を状態異常技や宿り木などの変化技に依存しているパーティにはめっぽう強く、モロバレルやクレセリアといった物理受けや有効打に乏しいメガラティアスを完封できた。
しかしカバルドンには何もできないので、うまく取り巻きで処理しなければならない。
選出率は4位。
アーゴヨン@こだわりスカーフ
実数値(努力値):148-×-93-196(252)-94(4)-173(252)
控えめ ビーストブースト
技:りゅうのはどう ヘドロウェーブ 火炎放射 蜻蛉返り
調整意図:CSぶっぱ ダウンロード対策のためD>B
要検討枠。もともと竜Zでの運用だったが、この構築が舞ったマンダに薄すぎたためスカーフに変更。今思えば変な考えだが、初手にスカーフテテフやコケコを誘って上からヘドウェを通す動きができるので弱くはなかった。特に壁コケコからの積み展開を崩せる点では評価が高い。
相手のアーゴヨンが重いので、竜技以外を読んでこちらもアゴを後投げしてスカーフ竜波で倒すこともよくあった。
しかしメインウェポンの竜波、ヘドウェはどちらも無効化されるタイプが存在し後続に積む隙を与えてしまうためこの枠は他のスカーフ持ちの方がいいのかもしれない。
蜻蛉返りは初手にミミッキュやキノガッサと対面した時のために欠かせない。
選出率は6位。イマイチ出しづらい。
サンダー@たべのこし
実数値:193(220)-×-105-145-156(252)-125(36)
穏やか プレッシャー
技:放電 毒々 はねやすめ みがわり
調整意図
・H:16n+1(残飯の回復効率最大)
・D:極振り
・S:最速テッカグヤ抜き
崩しを兼ねた受けポケモン枠。HDに厚く振っているので実際のところ物理方面の受けは心もとないが、マンダナットドラン等に入っている両刀マンダが一定数いる現環境では流星群が4割程度しか入らないこの型でも活躍の機会は少なくなかった。
特性プレッシャーを最大限に活かした技構成となっており、このポケモンに有効打がない相手をみがわり羽休めで嵌めつつ、PPが枯れることを考慮して交代を強制させ、裏に毒を入れることができればそれだけでも降参がもらえる試合が多々あった。バンギと同様に、身代わりで相手の毒などを透かしてからの詰ませ性能が非常に高い。
そのため、PP切れを狙ってこちらからの打点がない場合でも居座り続ける(対メガフシギバナなど。いわゆる「倒す気のない立ち回り」をする)ことがよくあった。
放電を打つタイミングでポリ2に引かれたりもしたがうまく麻痺を引かずに毒を入れられたり、一方でゲッコウガ対面で放電を打つ機会が何度かあったが一度も麻痺らせてくれなかった。偉いのかわからない。
選出率は3位。
〈構築コンセプト(主な立ち回りのパターン)まとめ〉
①初手リザXで鬼火を撒き、裏の積みポケモン(カミツルギ バンギラス アーゴヨン)で全抜きを図る。
②サンダー リザX@1で羽休めを挟みながらサイクルを回し、相手のサイクル疲弊を狙う
〈各構築に対する選出〉
・カバマンダガルド@3←主に+or
↑
@3にはコケコゲッコツルギorカビゴンレヒレミミッキュのどちらかが入ったPTが多い印象。
カバを倒せばバンギが通り、ガルドを倒せばアゴが通る。サンダーでごまかしつつ立ち回るしかないので結構ツラい。
基本選出は固まっておらず、対戦相手によってコロコロ変えている。正直選出じゃんけんに近い。
・ガルランドゲッコウガ←初手+(それぞれ激流ゲッコ、裏のガルドのケアとして)
・マンダナットドラン←+(主に裏のカビゴンケア)
・ポリクチミミガッサ←
・マンマンガルドorレヒレor←
・受けループ+++or++など←or+
(メガゲンガーをバンギとサンダーで見て、ツルギを通す。サンダーをサイクル参加させることもある。なんやかんやで勝率は良かった)
最近ヌオー入りの有名なQRパをよく見る。
・ランドカビゲン
←
・雨パ+裏選出など←(スカーフアゴが雨下メガラグの上を取れることが多い。)
・ラティハッサム@4←+or+
●基本的にもしくはで選出する試合がほとんど。
〈きついポケモン〉
・ゲッコウガ
型によらずとも基本ボコボコにされる。アシレが草Zで4に、バンギがけたぐりで沈み、アゴがスカーフ冷Bで落ちる。激流水Zなら、アシレでしか止められない。あらゆる型を考慮するとこいつに勝てるポケモンはいない。いい加減このポケモンナーフしろ
・メガリザードンX
舞われるとアゴかアシレでしか止められない。アシレでも1舞雷パンチで落とされるので相手の型に依存する
・メガルカリオ
アゴが小回りの利かない型なのでかなり厳しい。物理型 特殊型どちらも受からない。
・メガボーマンダ
対策手段が少ないため厳しい。竜舞を積まれると麻痺を引き続けない限りサンダーでも勝てないし、最速なら竜舞後アゴが上をとれずGG。もう少しマンダには厚くすべきだったと今になって思う。
・スカーフランドロス
スカーフ以外のランドはリザXの鬼火で機能停止させられるが、スカーフだと裏の受けが利かないのでかなり重い。サイクルが窮屈になってしまう。
・カバルドン
レヒレを採用していないのであくびループにはまってしまう。サンダーで毒を入れて処理するかツルギアシレの攻撃が受からなくなるように立ち回る必要がある。
・メガバンギラス
竜舞を積まれるとかなり厳しい。カミツルギで止めようとするといつも炎のパンチがとんでくる。
・メガゲンガー
リザXかバンギで対面処理するか、サンダーで麻痺らせるしかない。バンギも気合い玉で4ぬので処理が安定しない
・霊獣ボルトロス、デンジュモク
PTに電気の一貫があるため型に関わらず重い。他にはメガライボルトも
・ウツロイド
受かるポケモンが少なく、こちらからの打点も乏しい。バンギとツルギ以外は勝てない
・(メガ)バシャーモ
リザXと同じ理由で重い。
・アゴギャラハッサム
選出が歪まされる。アシレでZ透かすなどして立ち回らないといけないが、大体アーゴヨンに積まれて負ける
・ピクシー入り受けループ
取り巻きで止まるアゴはまず出せないので、コスモパワー積まれて終わり。
・スカーフヒードラン
知らない。
挙げるとキリがないが、他にもきついポケモンの並びはある。
(以下敬体)
以上で構築紹介を終わります。
サンダー以外の5体はずっと前から使っていて拘りがあるのですが、やはりトップメタに安定して勝つには厳しいと感じました。
来期からはアシレーヌをもっと活かせるようなトリルパや対面寄りの構築を使ってみたいと考えています。(実はトリルパ使ったことない)
というかレヒレ絶対強いしいつかは浮気するかもしれないです()
初めての構築記事で文体など見苦しい箇所が多々あるとは思います、また書きたいことを端的にまとめられず長々と書いてしまい申し訳ないです。
ここまで見てくださってありがとうございました。
(2000達成時の戦績とS14 最終順位)
Twitterアカウント: @Matthew_DC3